ウラジオストクの気候、年間の気温と降水量について、気象データをもとに詳しく紹介します。
ウラジオストクは飛行機では東京からは2時間強の所要時間と近く、気軽に出かけられる観光地として知られ始めていますね。
以下では、ウラジオストクの気候や現地の季節ごとの気温や雨の状況についてグラフや表を交えて解説します。
ウラジオストクの気候
- 気候:亜寒帯冬季少雨気候(Dwb)
- 緯度:北緯43.12度
- 経度:東経131.92度
- 高度:標高187m
ウラジオストクの気温
- 春:4月~6月
- 夏:7月~8月
- 秋:9月~10月
- 冬:11月~3月
ウラジオストクは札幌市とほぼ同緯度に当たり、夏は温暖で冬は長く非常に寒さが厳しいのが特徴の亜寒帯冬季少雨気候(ケッペン気候区分)です。
ウラジオストクの春は4月から5月で、春とは言え4月の最低気温は氷点下になる日も多いです。ウラジオストクでは日本と同様に夏は降雨量が比較的多いですが冬期は降雨が少ないのが特徴です。また、沿海部に位置しているため、年間を通して内陸部の都市ほど気温差が大きくないのも特徴です。
ウラジオストクの夏の時期は7月から9月上旬頃までです。東京と比べると平均気温は6度~7度程度低くなり、夏にしては冷涼な気候になります。真夏に当たる7月と8月の平均最高気温は21度から25度程度ですが、一時的に最高気温が30度以上に上がることもあります。一方で、真夏の時期でも降雨が続いたりすると最低気温が10度程度になる日もあります。
ウラジオストクの秋は9月から10月までの2ヶ月間とされています。9月になると急激に気温が下がり始め、秋の気配が深まってきます。そして朝晩は涼しく感じられる日が多くなります。10月になると東京の真冬と同じくらい気温が下がり寒くなります。
ウラジオストクの冬は11月から翌3月までの5ヶ月間程度です。この時期はシベリア寒気が上空を覆うため、常に気温が低くなります。特に、12月から2月までの真冬の時期は平均最高気温でさえ氷点下で、気温が最も低い時期は1月のマイナス15度程度まで下がります。冬期には厚手のコート、マフラー、手袋、ニット製の帽子、ブーツなどの全ての防寒具が必要になります。
ウラジオストクの降水量
ウラジオストクでは夏に降水量が多く、冬には降水量が少ない特徴があります。
ウラジオストクの冬季は気温が非常に低くなり極寒となりますが、雪はあまり降らないため、天候が荒れることは比較的少ないでしょう。
冬季にウラジオストクへ向かわれる場合は、氷点下の気候にも耐えられるくらいの防寒対策がポイントとなります。
ウラジオストクの気象データ
最高気温 | 平均気温 | 最低気温 | 降水量 | |
---|---|---|---|---|
1月 | -7.8 | -12.3 | -15.5 | 13 |
2月 | -4.2 | -8.4 | -11.4 | 15 |
3月 | 1.8 | -1.9 | -5.0 | 24 |
4月 | 11.0 | 5.1 | 1.8 | 48 |
5月 | 14.5 | 9.8 | 6.5 | 83 |
6月 | 18.3 | 13.6 | 11.5 | 108 |
7月 | 21.4 | 17.6 | 16.2 | 169 |
8月 | 24.9 | 19.9 | 18.3 | 159 |
9月 | 20.2 | 16.1 | 13.4 | 113 |
10月 | 14.1 | 9.0 | 6.0 | 56 |
11月 | 2.4 | -0.9 | -4.0 | 29 |
12月 | -6.0 | -9.0 | -13.2 | 21 |
上表はウラジオストクの月別の最高気温、平均気温、最低気温、降水量をまとめたものです。
旅行前には現地の状況を把握するために、気象データを参考にしてみてください。
ウラジオストクの天気のまとめ
- 一年で最も暑い時期は7月と8月で平均最高気温は21度~25度程度
- 一年で気温が最も低い時期の平均最低気温は12月~2月でマイナス11度~15度
- ウラジオストクの夏期は比較的冷涼温暖で冬は寒さが非常に厳しいのが特徴
- 気温の面で最も過ごしやすい時期は温暖な6月から9月の季節
- 降水は夏期は多く、冬期は少ないのが特徴
- 真冬の時期(1月と2月)はマイナス30度まで気温が下がる年もある
ウラジオストクへの旅行の注意点
ウラジオストクを旅行する場合、旅行に最適なベストシーズンは6月から9月、冬の時期は空気が乾燥して気温が零下の日が続きますので、この時期に旅行に行く場合は防寒具などの万全の準備が必要になります。
冬の時期(12月、1月、2月)にウラジオストクを旅行する場合は、日本では考えられない極寒の季節になりますので防寒対策が必須です。特に、一年の内で最も寒さが厳しい12月、1月、2月には氷点下10度以下になる日も多くなります。
ウラジオストクを旅行する場合の服装
4月~6月
4月になると冬の寒さが緩み始め、氷点下になる日が少なくなり、少しづつ春の雰囲気が高まります。5月になると季節の節目を感じさせるくらい気温が上がり春の季節を感じられます。ただし、日中は気温が上がり暖かく感じる日が多いですが、肌寒く感じる日もありますので、パーカーや薄手のジャケットなどの暖かい服装も必要になります。
7月~8月
7月になると気温が上昇し平均気温は18度程度になり、8月には一年で気温が最も高くなり、本格的な夏の時期になります。平均気温は21度程度まで上がりますので、晴れていれば日中は暑く感じられる日も多くなります。
一方、平均最低気温は16度から18度程度ですが、過去には真夏でも最低気温は一時的に10度を下回った年もありましたので、朝晩や降雨が続く日は涼しく感じる日もあります。そのため、冬の服装を一枚くらい用意をして出発したほうが安心です。また、夏期は日本と同じくらい雨も降りますので雨具の準備も忘れずに!
9月~10月
9月になると気温が下がり始め、一気に秋の季節に突入します。ウラジオストクでは9月頃までは秋らしく涼しい季節になり旅行シーズンになりますが、10月になると平均最低気温は10度を下回ります。東京の冬並みの気温になりますので、ダウンジャケットやコートなどの冬の服装が必要です。
11月~3月
ウラジオストクの冬の時期は極寒の季節になりますので、厚手のコートやダウンジャケットが必須です。また、12月、1月や2月の3ヶ月間は極寒になり底冷えしますので、マフラー、手袋、ニット製の帽子、ブーツなどのありとあらゆる防寒具が必須です。
屋内はヒーターで暖かく、屋外は極寒のため、室内外の気温差で体調を崩さないように防寒具の対策は重ね着で対応するのが良いでしょう。厚手の上着の下にはニットやダウンベストなど暖かい服を着て、ボトムスは厚手の生地のもの、あるいはズボンの下に履くタイツやパッチなどを用意しておくと底冷えを避けられます。
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