上海の気候と季節について、年間の気温と降水量を中心に詳しく解説します。
上海は中国沿岸部に位置している中華人民共和国・第2の都市です。
日本からは上海へは各航空会社が直行便を就航させており、所要時間3時間ほどで向かうことができます。
観光旅行やビジネスの出張などで上海を訪問する方も多いことでしょう。
以下では、上海の気候と季節について、気象統計データ、グラフ、表を交えて分かりやすく紹介します。
上海の気候
- 気候 :温暖湿潤気候 (Cfa)
- 緯度 :北緯31.42度
- 経度 :東経121.45度
- 高度 :標高9m
- 総面積:5,299 k㎡
上海は宮崎県とほぼ同緯度に当たりますが、東京と比べると、年間を通して少し高い程度です。特に、冬の時期は東京と同じ程度くらいまで気温は下がります。そして、上海でも年に数日は雪が降る日があります。
また、日本と同じように、梅雨前線の影響を受けて、梅雨の時期は3週間くらい続きます。上海の梅雨の時期は毎年6月中旬頃から7月10日前後くらいまでで梅雨明けすることが多いです。
そして、梅雨明け後には真夏に突入して、東京よりも気温も湿度も高い高温多湿の時期になります。特に、夏期の暑さは厳しく、7月と8月の平均最高気温は32度~33度、平均最低気温も26度以上と非常に高くなります。
上海の年間の気温
上のグラフは上海の月別の月平均最高気温(℃)、平均気温(℃)、月平均最低気温(℃)の年間の推移を示しています。上海と日本との気温の違いが分かりやすいよう、東京の平均気温を併せて比較しています。
上海の年間の気温のポイントを下記にまとめておきます。
- 7月~8月の夏の時期の平均最高気温は32度程度
- 12月~1月の冬の時期の平均最低気温は1.8度~4.0度
- 上海は東京と比較すると、夏期は蒸し暑いのが大きな特徴
- 気温の面で最も過ごしやすい時期は4月、5月、10月、11月
上海の年間の降水量
上のグラフは上海の月別の降水量(mm/月)の年間の推移を示しています。日本との降水量の違いが分かるように、東京の降水量と比較しています。
上海の年間の降水量の特徴について、下記にポイントをまとめておきます。
- 年間を通して最も降水量が多いのは6月、7月、8月
- 上海では日本と同様に梅雨の時期(6月中~7月上旬)がある
- 10月~2月までの時期は比較的雨が少ない
- 降雨日数では6月が最も雨の日が多くなる
上海の年間の気象データ
最高気温 | 平均気温 | 最低気温 | 降水量 | |
---|---|---|---|---|
1月 | 8.2 | 4.8 | 1.8 | 59 |
2月 | 10.2 | 6.6 | 3.7 | 59 |
3月 | 14.8 | 10.2 | 7.0 | 91 |
4月 | 20.3 | 15.5 | 12.0 | 84 |
5月 | 25.7 | 20.7 | 17.7 | 92 |
6月 | 27.6 | 24.5 | 21.8 | 161 |
7月 | 33.1 | 28.6 | 26.3 | 149 |
8月 | 32.3 | 28.3 | 26.1 | 198 |
9月 | 27.8 | 24.8 | 22.4 | 113 |
10月 | 23.3 | 19.7 | 17.1 | 60 |
11月 | 17.3 | 13.8 | 10.6 | 56 |
12月 | 11.0 | 7.6 | 4.0 | 36 |
上表は上海の年間の気象データを示しており、月平均最高気温(℃)、月別平均気温(℃)、月平均最低気温(℃)、および月別の降水量(mm/月)を示しています。
上海の季節
上海の季節は、日本と同様に、四季が存在し、春と秋は体感温度も寒くなく暑くなく、日本(東京)よりも雨が少ないため非常に過ごしやすい時期です。反対に、夏は高温多湿のため体感温度が高くなり非常に暑く感じます。
逆に、冬はシベリアからの気流が流れ込むため、緯度の割には気温が下がり、年間を通して最も寒い1月の平均気温は5度以下まで下がります。ちなみに、1月の平均最低気温は1.8度で、氷点下まで下がる日も多くなります。
グラフを見ての通り、各月の上海の平均気温は東京と比較すると、年間を通して上海の方が高くなっていますが1月だけは寒波の影響などもあり東京よりも寒くなる日が多くなります。
上海の気候大陸性気流影響もあり夏は非常に暑く、冬は東京よりも寒くなるという特徴があります。そのため、時期による気温差も大きくなっています。
上海の四季
- 春:4月~5月
- 夏:6月~9月
- 秋:9月~11月
- 冬:12月~3月
上海の春
気温も程よく、雨の日も少ないため4月と5月の春の時期も旅行に適していると思われますが、春の時期には黄砂の影響には注意をしたほうがよいでしょう。毎年、春になると内陸からの気流により黄砂が飛来します。また同時に、最近ではPM2.5の影響も少なからず気になりますね。
中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原などの砂漠の砂が、偏西風が強くなるにつれて黄砂が気流に乗せられます。その後、上海にも運ばれるというわけです。この時期に上海を訪れる場合はマスクを持参したほうがよいでしょう。
上海の夏
夏の時期(6月、7月、8月)に上海を旅行する場合は、日本と同じくらい降雨量がありますので、旅行中に雨に降られてしまうことを覚悟しておきましょう。そのため、旅行グッズとして雨具は必ず準備しておきましょう。できれば、観光旅行の場合は6月中旬から7月上旬くらいまでの梅雨に当たる時期は避けたほうがよいかもしれませんね。
上海の秋
上海を旅行する場合、最も良い旅行のベストシーズンは10月と11月です。上海の10月は東京と比べると少し暑く感じますが、11月になると日本の秋の時期と同じように過ごしやすい日が続きます。この時期は長袖のシャツで快適に旅行が楽しめます。
上海の冬
12月から翌2月までは冬期にあたり、上海を旅行する場合は、防寒具の準備をして出発してください。秋から冬の時期には、それ程、雨の心配は必要ないかもしれませんが、折り畳み傘くらいは持参したほうがよいでしょう。
上海旅行の季節別装い
春の上海旅行
日本の春と同じように、長袖シャツと長パンツで快適に過ごせるでしょう。4月は上着が必要な日も多いですが、5月になると半袖Tシャツ一枚でも過ごせる日が多くなります。
夏の上海旅行
Tシャツ短パンで十分でしょう。ただし、日差しが強いため紫外線対策と日焼け対策は必要です。汗をかき易くなりますので、汗かきの人は着替えを多めに持っていきましょう。
秋の上海旅行
日本(本州)の秋と同じような服装で長袖シャツ長ズボンで十分でしょう。11月には朝夕は少し涼しく感じる日も多くなりますので、上着も用意していきましょう。
冬の上海旅行
日本で過ごすのと同じような冬の服装が必要になります。特に12月~2月までは東京よりも寒くなる日も多くなりますので、厚手のコートかダウンジャケットが必要になります。
ここまで、ご覧頂きありがとうございます。
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