ジョージア・トビリシの気候（年間の気温と降水量）と季節

ジョージア・トビリシの気候と季節について、年間の気温と降水量を中心に詳しく解説します。

トビリシはジョージア国の首都で、黒海に接しており、トルコとロシアの間に位置しています。

旧ソ連の影響を強く受けたグルジア（旧名）と呼ばれていたこともあり、西アジアあるいは東ヨーロッパとされることもあります。

日本ではあまり知られていない未知の国というイメージですが、旅行や観光などでトビリシを訪問する方もいるのではないでしょうか。

以下では、トビリシの気候と季節について気象統計データ、グラフや表を交えて分かりやすく紹介します。

 

ジョージア・トビリシの気候

• 都市：ジョージア トビリシ
• 気候：温暖湿潤気候（Cfa）
• 緯度：北緯41.43度
• 経度：東経44.47度

トビリシは北海道の札幌市より緯度が高い割には、気候は温暖で、温暖湿潤気候（Cfa）とされています。

ジョージア西部は黒海の影響を受け温暖な気候とされ、特に沿岸部では年間の降水量が1,400ｍｍ～2,500ｍｍと多雨･湿潤な気候となります。

一方、内陸部の東部では比較的乾燥した大陸性気候とされています。さらに、北部山間部では冷帯湿潤気候（Dfa）と高山気候（H）とされています。

 

ジョージア・トビリシの年間の気温

上のグラフはジョージア・トビリシの月別の月平均最高気温（℃）、平均気温（℃）、月平均最低気温（℃）の年間の推移を示しています。トビリシと日本との気温の違いが分かりやすいよう、東京の平均気温を併せて比較しています。

ジョージア・トビリシの年間の気温のポイントを下記にまとめておきます。

• トビリシの年平均気温は13.0℃
• 一年で最も暑い時期は7月で月平均最高気温は31℃程度
• 一年で最も寒い時期は1月で月平均最低気温は－3℃程度
• トビリシは夏期は暑く、冬は寒さが非常に厳しくなるのが特徴
• 気温の面で最も過ごしやすい時期は5月～6月、9月～10月

 

ジョージア・トビリシの年間の降水量

上のグラフはジョージア・トビリシの月別の降水量（mm/月）の年間の推移を示しています。日本との降水量の違いが分かるように、東京の降水量と比較しています。

ジョージア・トビリシの年間の降水量の特徴について、下記にポイントをまとめておきます。

• 年間を通して降水量は少ない
• トビリシの年間降水量は500mm程度
• 通年で降水日数（日/月）は少なめ

 

ジョージア・トビリシの年間の気象データ

上表はトビリシの年間の気象データを示しており、月平均最高気温（℃）、月別平均気温（℃）、月平均最低気温（℃）、および月別の降水量（mm/月）を示しています。

 

ジョージアの年間の季節

ジョージア・トビリシの四季

ジョージア・トビリシの年間の季節について、春・夏・秋・冬の四季ごとの特徴を紹介します。

• 春：4月～5月
• 夏：6月～8月
• 秋：9月～11月
• 冬：12月～3月

ジョージアの春

トビリシの春は4月から5月までです。この期間は日中と朝晩の気温の日較差が大きく、気温差では10℃以上になります。そのため、トビリシの春の時期の服装には注意が必要です。

4月から冬の寒さが緩み始め、少しづつ春の到来を迎えます。そして5月になると、季節の節目を感じさせるくらい気温が上がり春めいてきます。ただし、日中は暖かい日が続いたとしても、朝晩は寒くなり、日較差が10℃以上になる日も多いですので、フードジャケットなど温度調節がしやすい服装を準備しておきましょう。

ジョージアの夏

トビリシの夏の時期は6月から8月までです。この期間は東京と同じくらい気温が高くなることもあり非常に暑く、しばしば酷暑とも言うべき暑さに見まわれます。

6月から更に気温が上昇し、本格的な夏の時期に突入します。トビリシの夏の時期は東京のように高温多湿の気候ではなく、大気は比較的乾燥していますが、高い緯度の割には気温が高くなります。そのため、半袖とショートパンツなど風通しの良い服装で快適に過ごせます。

ジョージアの秋

トビリシの秋は9月から10月までです。10月になると秋が深まり、気温や寒さは東京の10月～11月頃に相当し、日本（東京）よりも1ヶ月ほど秋が早く訪れるイメージです。そして朝晩は寒く感じられる日も多くなります。

9月から10月までがトビリシでは最も過ごしやすい時期になり、特に9月は降雨も比較的少ないため、旅行のベストシシーズンになります。

長袖シャツに薄手のパーカーやウインドブレーカーで快適に過ごすことができます。特に、この時期は暑い夏の時期から一気に気温が下がる時期ですので、日中と朝晩の気温差に気をつけましょう。

ジョージアの冬

トビリシの冬は12月から3月くらいまでで、冬季には気温が氷点下にまで下がり、長く厳しい季節が続きます。

トビリシの真冬の時期（1月～2月）の（月平均）最低気温は氷点下になりマイナス3℃程度まで下がり、非常に寒くなり底冷えが厳しくなり、文字通り極寒の季節になります。

風も強く寒さも北海道と同様に厳しいトビリシの冬の時期は厚手のロングコートやダウンコートが必須です。ボトムスは厚手の生地のもの、あるいはズボンの下に履くタイツやスパッツなどを用意しておくと底冷えを避けられます。

屋内はヒーターで暖かく、屋外は極寒のため、室内外の気温差で体調を崩さないように防寒具の対策は重ね着で対応するのが良いでしょう。

トビリシへの旅行の注意点

トビリシを旅行する場合、旅行に最適なベストシーズンは5月～6月、9月～10月です。12月から2月までの真冬の時期は日本の北海道と同じように寒さが厳しくなりますので、この時期に旅行へ行く場合は防寒具が必要になります。

特に、一年の内で最も寒さが厳しい1月と2月には日中でも気温が上がらないことも多いです。また、風が強い日は実際の気温以上に体感温度は低くなるのがトビリシの冬の時期の特徴です。